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アニラジと声優について語るブログ。

【アニラジ】『田村ゆかりのいたずら黒うさぎ』〜終了と衝撃〜

2016年2月10日。日本中に衝撃が走った。


田村ゆかりのいたずら黒うさぎ終了』


これはただ事ではない。
ただ事ではないのだ。


いたずら黒うさぎ終了』と同時に『ライブ中止』や『スタッフツイッター閉鎖』などの発表も行われたため、ネット上ではかなりの騒ぎになっているようで、一時ツイッターで「いたずら黒うさぎ」がトレンド入りしたりもした。


さて、田村ゆかりさんの今後や現状が気にならないと言えば嘘になるが、今回は『いたずら黒うさぎ』について話したい。

田村ゆかりとそのラジオ

田村ゆかりさんは言わずと知れた『ゆかり王国』の姫である。


そして、彼女がパーソナリティを務める文化放送のラジオ番組が『田村ゆかりのいたずら黒うさぎ』だ。
放送開始は2003年4月でありほぼ丸13年も放送していることになる。


それが突然の終了。
ただ事ではない。僕個人としても。


というのも、僕が初めて聴いた声優のラジオが『いたずら黒うさぎ』なのだ。
それまではFMばかり聴いていたのだけど、なんとなくAMも聴いてみようかなと思い立ち、たまたま文化放送に合わせ、そして『いたずら黒うさぎ』に出会った。
この段階では声優のことなんてほとんど知らなくて、アニメもたまに見る程度。
そんな僕が毎週欠かさず聴くようになったのだから、僕が声優とアニラジにズブズブとハマってしまった原因の一端なのかもしれない。


まぁ、僕の話はさておき。
ラジオの話をしよう。


この番組はアイドル声優がただキャピキャピしている番組ではない。
一人称はゆかりだし(音声媒体では一人称がゆかり)、もともと声も高めなのでキャピキャピ感は確かにあるがトーク内容はそうじゃない。
リスナーからの業の深いメールを「気持ち悪い」と切り捨てる。自らの人付き合いの下手さもネタにする。溺愛する弟のこともどんどん話す。
田村ゆかりという人間のパーソナルな部分がよくわかる。すごい。
しかも、ちゃんと笑いに昇華している。おもしろい。
「このネタ笑えねぇ……」ということがないのだ。


コーナーもいくつかあるが、30分間フリートークでも成立するのではないかと思わせるトークセンスとクオリティ。
声優がやっているというだけで敬遠するのは非常にもったいない。
オタクじゃない層が聴くラジオとしても十分成立するだろう。

番組が終わるということ

アニスパ』や『ラジオビッグバン』が終わった時にも感じたことだが、どんなに長くやっていても終わる時はあっけない。
この2つの番組にしろ、『いたずら黒うさぎ』にしろ、開始当初から聴いていたわけではないのだが、それでも虚無感のようなものに襲われる。


いつまでも終わらない番組なんてものはない。
改編期は定期的にくるわけだし、その度に多くの番組が終わりを迎えている。
それは誰もがわかっているはずだ。
しかし、番組が長くなるにつれてその感覚が薄れる。
この番組は永遠に続くのではないかと。自分が大人になっても、老人になっても聴き続けることができるのではないかと錯覚する。


これはきっと回避できない。
どうしたってこの錯覚からは逃げられない。
これもラジオの楽しみの1つだと言えればいいのだが、それはちょっとむずかしい。
やはり、感傷に浸りながらも受け入れるしかないのだろう。